Pythonでコンソールアプリケーションを作るときのテンプレート

  • Python の実行環境、開発環境をチームメンバー間で揃える。(非 Docker)
  • Mac のグローバルで Python のバージョンを切り替えずに実行できる。
  • VSCode でデバッグ実行できる。

前提条件

  • macOS
  • 使いたい Python のバージョンが Mac にインストールされている。(dmg、Homebrew) ※この記事で使う pipenv は pyenv と一緒に使うことができるようだが未検証。
  • VSCode に拡張機能 Python(ms-python.python)がインストールされている。

使うツール

pip

  • Python パッケージのインストールなどを行うユーティリティで、Python 3.4 以降には、標準で付属している。

pipenv

  • 手動でパッケージのインストールおよびアンインストールを行うのと同じように Pipfile に対してパッケージの追加および削除を行うのに加え、自動でプロジェクト用の仮想環境を作成し管理する。また Pipenv は、いかなるときも重要な Pipfile.lock を生成し、これを利用しビルドが常に同じ結果になるようにする。

環境構築

  • pipenv をインストールする。
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$ brew install pipenv
  • Python のソースコードを格納するディレクトリを作る。
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mkdir myproject
cd myproject
  • ソースコードのディレクトリに仮想環境を作るために環境変数を設定する。
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export PIPENV_VENV_IN_PROJECT=1
  • Python のバージョンを指定して pipenv で初期化する。
  • このコマンドで作成される.venvディレクトリはバージョン管理に含めない。(チームメンバーがpipenv syncすれば作成されるため)
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pipenv --python 3.8
  • Python のバージョンを 3.X.Y のようにパッチバージョンまで指定する場合は Pipfile を書き換える必要がある。
# Pipfile
[requires]
python_version = "3.8.3"
  • Pipfile.lock を作成する
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pipenv install
  • ここまでの動作確認
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# 作成した仮想環境のshellに切り替える
pipenv shell

# Pythonのバージョンを確認する
python --version
  • VSCode が pipenv で作った仮想環境を Python 拡張機能とデバッグ実行で使うために.vscode/settings.jsonを作る。※バージョン管理に含めてチームで共有する。
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# .vscode/settings.json
{
    "python.pythonPath": ".venv/bin/python"
}
  • エントリーポイントになるmain.pyを作成する。(ファイル名は任意)
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msg = "Hello World!"
print(msg)
  • VSCode でデバッグ実行したときに実行されるファイルを定義するために.vscode/launch.jsonを作る。※バージョン管理に含めてチームで共有する。
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//.vscode/launch.json
{
  "version": "0.2.0",
  "configurations": [
    {
      "name": "Python: main.py",
      "type": "python",
      "request": "launch",
      "program": "${workspaceFolder}/main.py",
      "console": "internalConsole"
    }
  ]
}

チームメンバーが上記のソースコードを取得した後に行うこと

  • Pipfile.lockで指定されたバージョンのパッケージをインストールするためにinstallではなくsyncを使う。
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pipenv sync --dev

GitHub リポジトリ

参考

updatedupdated2021-07-252021-07-25